力率とは、電源から得られた電力のうち、どれくらいが使われたかを示すものです。交流電力の効率ともいえます。
例えばモータなどの機器を利用した場合、実際に仕事をした電力(有効電力)は、本来の電力である電圧と電流の積に比べて小さくなってしまいます。これは機器の中に組み込まれているコイル(誘導負荷)やコンデンサ(容量負荷)に由来し、負荷と電源の間を往復するだけで消費されない無効電力などが原因です。
つまり、力率が高いほど、機器の効率が高いことになります。力率は力率計などによって計測されます。一般家庭などにおける力率は、およそ85%程度だといわれています。高圧受電設備(キュービクル)などの場合には90%~99%程度になります。