効率(Efficiency)とは入力に対する有効な出力の比率を意味します。効率は、変圧器の他にもモーターや照明、発電機などさまざまな機器のスペックを表わす指標の一つとして使われています。
電機機器における効率では、入力と出力の実測から測定する実測効率と、効率の求め方として定められた計算値で求める規約効率があります。
大型の変圧器や設備などは実測が難しいため、規約効率が用いられます。スイッチング電源などの電源機器は、定格出力時の入力電力から効率を実測で求めます。
出力を損失させる原因としては、スイッチング素子のON抵抗、スイッチング損失、ダイオード、トランスの巻線抵抗、鉄芯のヒステリシス、コンデンサ、制御回路などが挙げられます。
多くの電源は、定格出力時に効率が最大になります。
出力電圧や電流を小さくすると、入力電力も小さくなりますが、効率が悪くなります。
例えば、定格出力が 12V、10A(120W) 入力の有効電力が140Wの電源の場合、120/140=0.8571...で 効率は85.7%になります。
損失 | 無負荷損 | 鉄損 | ヒステリシス損 |
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渦電流損 | |||
負荷損 | 銅損 | ||
漂遊負荷損 |