カットオフとは、切ったり意図的に止めたりする意味をもちます。カットオフ周波数(Cutoff frequency)は、遮断周波数ともよばれ、フィルタ回路において信号の通過域と遷移域との境界となる周波数を指します。
フィルタ回路とは、特定の周波数帯の信号のみを通過させ、それ以外の周波数帯の信号は減衰させるための回路で、受信した信号から、ノイズを除去するために使われます。つまり、通過域の周波数が信号として受理され、カットオフ周波数よりも高い周波数をもつ信号は、ノイズとして減衰させるのです。
通過域から遷移域へは連続的に移行します。そのためカットオフ周波数は、フィルタ回路の特性に対し最も重要な数値のひとつとして扱われます。また電源機器では、保護機能により出力や入力が遮断される場合などに「カットオフ」が用いられます。