電源と負荷を接続する場合、電圧と電流に適した電線で接続することは非常に重要です。
大電流で太い電線を用意するのが難しい場合は、代わりに細い電線を複数本使用して接続することが出来ます。
ただしその場合は、同じ電線で同じ長さ、同じ接触抵抗で接続するなど十分に注意する必要があります。
以下、「直流安定化電源の正しい使い方 - 設置、接続、運転について」より抜粋
負荷の接続
直流電源の本来の性能をフルに引き出すには、正しい接続やグラウンドの取り方などが大切です。
- 十分な太さのリード線を短く接続してください。
- 使用電圧に十分耐えるPVC電線(105℃)を使用してください。
負荷への配線には、電線の電流容量やセンシングによる出力線の長さ制限(0.5V/リード)などを考慮する必要があります。以下の表を参考にして電線の太さを決めてください。
AWG | mm2 | 最大電流(A) |
---|---|---|
18 | 0.823 | 2.3 |
16 | 1.31 | 3.7 |
14 | 2.08 | 5.9 |
12 | 3.31 | 9.3 |
10 | 5.26 | 15 |
8 | 8.37 | 24 |
6 | 13.3 | 37 |
4 | 21.1 | 60 |
2 | 33.6 | 94 |
1 | 42.4 | 119 |
1/0 | 53.5 | 150 |
2/0 | 67.4 | 190 |
3/0 | 85.0 | 239 |
4/0 | 107 | 302 |
- 複数の負荷を並列接続する時は各々に配線してください。
- 誘導性負荷では負荷のキックバックから電源を守るために、電源の出力電圧と出力電流より大きい定格のダイオードを挿入してください。
- 放電や短絡を伴う回路を接続すると、製品の寿命を縮め故障する可能性があります。
放電や短絡の可能性のある回路に接続する場合は、出力に保護抵抗を付けてください。
また、直流電源の本来の性能をフルに引き出すには、正しい接続やグラウンドの取り方などが大切です。
当社ウェブサイトの技術情報「直流安定化電源の正しい使い方 - 設置、接続、運転について」もあわせてご覧ください。
※負荷との接続による電源の故障や不具合については、保証対象外です。