VISAとはVirtual Instrument Software Architectureの略で、 パソコンと計測器の間で通信を行う際、物理的なインターフェースに関係なく同じソフトウェアで制御できるようにした規格を意味します。カード会社と区別するために、VISAライブラリやVISA通信などとも呼ばれています。
パソコンと計測機器をつなぐインターフェースには、LANやUSB、GP-IB、RS-232Cなどがあります。これらのインターフェースは、物理的な形状が異なるだけでなく、それぞれが特有の設定を持っているため、パソコン側ではそれぞれに対応するソフトウェアが必要になります。
そのため、複数のインターフェースを同時に使用しようとすると、多くの労力や知識が必要でした。
この問題を解決するのがVISA通信です。VISA通信では、インターフェースの種類に関わらず、同じソフトウェアで制御できるため、ライブラリを分けたり、それぞれ個別のソフトウェアを用意したりする必要がなくなります。これにより複数の機器を同時に扱う際の労力を減らし、より簡単に扱えるようになります。
しかし全てのインターフェースや機器に対応している訳ではないことや、機器によっては個別の設定が必要になるケースもあるため、注意が必要です。
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