3Dプリンタには、光造形方式と積層方式があります。
光造形方式は、紫外線で硬化する樹脂(光硬化樹脂、UV硬化樹脂)を使い一層ずつ硬化させて造形します。光硬化樹脂は、UVレジン液と呼ばれる液体レジンで、刺激臭があります。また、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPM)やイソプロピルアルコール(IPA)といった薬品で造形したパーツに付着している液体レジンの洗浄も行われています。
積層方式の中で最も一般的な方式は、熱溶解積層方式(FDM:Fused Deposition Modeling)です。フィラメントと呼ばれる樹脂を熱で溶かして積層し、造形します。このフィラメントには、ABSやPLA、PET、ナイロンなどの樹脂が使われています。この樹脂を溶融することで揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)のガスが放出されます。