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用語集

温度係数とは、温度変化により特性が変わる割合を表す係数のことです。なぜ温度変化で特性が変わるのかというと、物質に電気を流す際、物質の温度が上昇すればするほど、物質の抵抗値が一次関数的に増加するという性質があるからです。

この一次関数の傾きを温度係数(temperature coefficient)といいます。温度係数の単位はppm/℃であらわされます。

物質の温度が上昇すると、物質を構成する原子の振動が大きくなり、抵抗の中を進む自由電子(電荷)が原子と衝突する確率が高くなります。そのため温度が上昇すると抵抗が増すのです。

電源機器では、外気温や内部の温度変化によって出力が変化するのは望ましく無いので温度係数は出来るだけ小さい方が良い電源と言えます。環境温度を動作温度範囲で変化させた場合の出力変動を温度係数としてppm/℃で表しています。

温度係数は他にも、温度特性や温度ドリフト、周囲温度の影響などと表現している会社もあります。温度係数は抵抗器や電源機器などの性能を表すパラメーターのひとつとして扱われ、特に抵抗器の温度係数は抵抗温度係数とよばれます。

抵抗温度係数(TCR) 計算式
抵抗温度係数(TCR) |電源 用語集|松定プレシジョン