通常ランプといえば光源(Lamp)のことですが、ここで解説するランプ(Ramp)は制御工学の分野における「ランプ」および「ランプ関数」についてです。
ランプ関数(ramp function)とは、正規化線形関数ともいい、時刻0までは常に0の値であったものの、時刻0以降は時間に比例する関数のことをいいます。ランプ関数という名前は、グラフの形状がランプ(傾斜)になっていることに由来します。
ランプ関数のように、ある時間以降、時間に対して正比例で入力が増えるものをランプ入力、またこのような入力に対する応答をランプ応答といいます。
ランプ入力と対で扱われやすいものとしてステップ入力があります。ステップ入力とは、ある時刻で高さ1の階段(ステップ)の入力を行うものです。グラフの形は、ランプ関数のような傾斜ではなく階段状になるのが特徴です。
ランプ制御は、たとえば温度調節器において、ある一定の速度で徐々に温度を上げるときなどに使われます。