定電流(CC)モードとは、負荷の状態が変化しても常に一定の電流を流す制御のことです。定電流(CC)モードで電源を動作させるには、負荷に流したい電流値と負荷の抵抗値からオームの法則により求めた電圧値よりも高い電圧値を電源に設定すれば定電流モードで動作します。
例えば、5Ωの抵抗負荷に2Aの電流を流す場合、電流値を2Aに設定し、電圧値を10V以上に設定すれば、CCモードになります。また、電圧の設定を10Vで、電流値を2A以下に変更しても定電流モードとして電流を制御することが出来ます。電圧値を50Vに設定すれば、電流の設定は0から10Aの範囲で定電流モードとして動作します。 電流値を2Aに設定し、電圧の設定値を10Vから下げて8Vにすると自動的に定電圧(CV)モードに切り替わり電流値は1.6Aになります。
警告:負荷を接続せず出力をONにすると出力端子の電圧は設定最大電圧になります。その状態で負荷を接続すると負荷を破損する可能性があります。必ず負荷を接続してから出力をONにしてください。
注意:実負荷に接続して使用する際は、負荷の熱容量や使用範囲を考慮し、安全な範囲の電圧値、電流値をリミットとして設定し、低い電圧値や電流値から安全を確認しご使用されることをおすすめします。
定電流モードの主な用途
- 発光ダイオード(LED)
- レーザダイオード(LD)
- バッテリーの充電
- メッキ
- 酸化還元などの電気化学