電力の単位には、VA(ボルトアンペア、ブイエー)とW(ワット)が使われます。また、接頭語を加えたkVA(キロボルトアンペア、キロブイエー)やkW(キロワット)が使われる場合もあります。
なぜ電力の単位は、VAとWの2つがあるのでしょうか?
それぞれの単位には表している電力量に違いがあります。
VA:皮相電力(有効電力+無効電力)
W:有効電力
有効電力、無効電力、皮相電力については、 直流電源と交流電源の違い をご覧ください。
弊社では、交流電源の出力単位にVA、直流電源などの出力単位にWを使っています。
単位の換算
VAをWに換算するには、交流電源負荷の力率を知る必要があります。
例えば、力率100%であれば、無効電力が0で皮相電力=有効電力になります。
交流負荷で無効電力が0になるのは、白熱電球やアイロン、電気ポットなど電熱負荷のような電圧と電流の波形が一致するような負荷です。逆に、モーターのような誘導性を含む機器は、力率は0.5から0.8くらいです。
力率改善回路(PFC:Power Factor Correction)の入った機器であれば力率は、0.8から0.9以上になります。