小型マイクロフォーカス
X線検査装置
この小さな1台で大型検査装置に匹敵する高品質な透過X線画像が得られます。
- 管電圧 90kV
- マイクロフォーカスX線
- CT対応(オプション)
- 100倍の拡大率
卓上サイズながら90kVの高透過力と最大100倍の優れたモニタ倍率を実現
卓上タイプの課題であった透過力不足を90kVマイクロフォーカスX線が一挙に解決。据置型と同等の透過力で金属で覆われた試料も卓上で観察できます。このマイクロフォーカスX線と、最新の150万画素デジタルフラットパネルの組み合わせで、隅々まで歪のない高解像度の画像が得られます。
特長
- 90kVの透過力
- 90kVマイクロフォーカスX線を搭載
デスクトップサイズでありながら90kVのマイクロフォーカスX線を搭載し、 ハイエンド機に匹敵する高い透過力と解像力を備えています。
- 100倍の拡大率
- 卓上サイズながら最大100倍のモニタ倍率を実現
デジタルFPDの採用で14bitの多階調の鮮明な画像が得られます。
- シンプルな操作性
- 1.誰でも簡単X線観察
自社開発の画像処理・解析ソフトウェアμRayVisionがX線画像観察をサポートします。はじめての方でもすぐにお使いいただけます。 - 2.撮影後の解析・評価も簡単操作
見落としなく観察・解析をして、画像を撮りたいときに便利です。 - 3.自動X線画像撮影
複数箇所のルーチン検査や検査判定のサポート機能を備えています。 - 4.豊富な画像処理・解析機能
専用ソフトウェアにより様々なフィルタ処理をすることができます。
- 小型デスクトップサイズ
- 設置場所を選ばないデスクトップタイプ
ちょっとしたスペースとAC100Vの電源さえあれば、どこにでも設置可能です。
- オプション
-
更に機能が充実したソフトウェア (μRayVision2)
CTスキャン機能 断層画像や立体画像も簡単に撮影「CTユニット」
ラインナップ
モデル名 | 管電圧[kV] | 試料台[mm] | カメラ視野サイズ[mm] | お問い合わせ |
---|---|---|---|---|
µB2800 | 30~90kV | 120×120mm | 64×57mm | 購入前 購入後 |
仕様
90kVのマイクロフォーカスX線で透過X線画像観察
樹脂から金属まで幅広いワークをより高精細に観察
90kVの透過力で金属に覆われた試料も観察可能
従来の卓上タイプで課題であった透過力不足を解消しました。本機は大型装置に搭載しているX線と同等の透過力で、金属に覆われた試料でも鮮明な透過画像が得られます。しかも、焦点径5µmのマイクロフォーカスX線ですので、デジタル的にではなく、幾何学的に倍率を上げて拡大観察することもできます。
40kV時の透過力
60kV時の透過力
90kV時の透過力
新開発の専用X線管とデジタルFPDを搭載
最大モニタ倍率100倍、1300pixel×1152pixel、14bitの高精細画像
100倍のモニタ倍率
卓上サイズでここまでの高倍率を実現
最大モニタ倍率が従来機「µB2600」の56倍から100倍に上がったことで、これまで以上に細部の詳細を鮮明に観ることが可能になりました 。下記2つの画像を見比べて頂くと、その差は明らかです。X線管をはじめ様々なデバイスを徹底的に見直すことで、机に置ける小型サイズは従来機から変えることなく、ここまでの高倍率を達成しています。
【モニタ倍率56倍】
従来機 μB2600
【モニタ倍率100倍】
μB2800
14bit階調のHigh Dynamic Range (HDR)
14bit=16384階調をもったデジタルFPD
X線の画像は白黒の濃淡画像です。いくら高い透過力を備えたX線検査装置でも、鮮明に観察するためには、白から黒までの“中間色”がいかに精致に見えるかがきわめて重要です。μB2800に搭載しているX線カメラは14bitの階調を備えているので、濃淡差の少ない画像も鮮明に表現することが可能です。
ラット
液晶のバンプ部分
機能・操作
初めての方でもすぐにに使いこなせる簡単操作
正確かつスピーディに位置決めができる
電動ステージコントローラ
専用コントローラにより電動ステージのX軸・Y軸移動、360度回転、拡大率の変更が簡単に行えます。
最適な画像に自動で調整できる
自動コントラスト調整機能
14bitの多階調で撮影した画像を最適なレンジで表示します。撮影者によるばらつきをなくして常に最適な画像を表示させることができます。初めて本機を使う方でも見たいところを見逃すことはありません。また、任意の階調範囲を表示させることも可能です。
画像を保存して、あとで解析もできる
解析前画像、解析後画像ともに簡単に保存できます。拡張子はbmp、png、jpg、tifなどから用途に合わせてお選び頂けます。また、一旦保存したデータを呼び出してきて再度解析することも可能です。
メンテナンスも自動でOK
自動エージング機能
X線を最後に照射した日時を記憶しています。その日時から何時間経過したかに応じて、エージング(=X線源の準備運転)の時間をソフトが自動で判断し、最適なエージングを行います。この機能によって、装置の性能を最大限に発揮させることができます。(エージングを適切に行わないとX線源の耐用期間が短くなります)
専用ソフトウェアで「誰でも」「すぐに」使える
付属の専用ソフト「µRayVision」は、簡単な操作でステージやX線の制御ができるだけでなく、多彩な画像処理機能や計測機能も備えています。
観察・解析をより正確に、より簡単にする機能
比較観察する時には縮小表示機能を使うと簡単
高解像度標示から縮小表示に切り替えることにより、すでに保存してある画像と比較しながら試料の観察・解析が可能になります。
[高解像度表示]
[縮小表示]
隅々まで観察したい時にはクリック移動を使うと簡単
倍率を上げたうえで試料の隅々を観察したいという時には、この機能が役立ちます。クリック箇所が画面の中心に来るようにステージが移動するため、全範囲を見落とすことなく観察できます。
ミクロ・マクロに観察する時には貼り合わせ機能を使うと簡単
貼り合わせ機能により、最大120mm×120mmの範囲を1枚の透過画像にすることができます。観察部分がまだ特定できていない場合でも、試料全体を把握しながら特定箇所を観察する時にこの機能が役立ちます。指定した部分だけを貼り合わせることも可能です。その貼り合わせた画像をマップデータとして使うこともでき、位置や範囲を指定すればその位置の透過画像を簡単に得ることができます。
様々な方向から観察する時には回転ステージを使うと簡単
X軸(ヨコ=観察箇所の移動)、Y軸(奥行き=観察箇所の移動)、Z軸(上下=拡大率の変更)の3軸駆動に加えて回転機能を備えたステージを搭載しているので、より幅広い角度からの透過観察を実現します。小さい部品ほど細部にわたって分析したいといったニーズにお答えします。また、BGAの浮きも発見しやすくなります。
複数箇所のルーチン検査や検査判定のサポート機能
複数の場所を検査する時にはティーチング機能を使うと簡単
ティーチング機能はあらかじめ登録しておいたポイントにステージを自動で移動させる機能です。
同じ種類の試料を多数検査する場合、一度ティーチングデータを登録しておくと繰り返し同じ場所を撮影できるので、効率よく検査を行うことができます。また、パレットに整列した検査対象物も自動で連続撮影できます。
撮影箇所ごとにX線出力(管電圧値など)や拡大率、停止時間などを個別に設定できるので、あらゆる検査対象に対応します。
不良箇所を探しやすくしたい時は輝度指定カラー機能を使うと簡単
不良サンプルから異物やスがある箇所の濃度値を見つけ出します。その指定した範囲の濃度だけに色をつけることができる機能です。不良と判断する濃度値の箇所にだけ色を付けることで、検査者が簡単に判定できるようになります。
面積の大小で良否を判断したい時には面積計測機能を使うと簡単
BGAのボイド率計測や、決まった形状の物が配列されている時の大きさの違いを判定するために役立ちます。計測結果が数値化されるとともに、面積や穴数、穴面積、面積比率を計測することも可能です。
操作だけでなく設置も簡単必要なのはAC100Vだけ
設置場所を選ばないデスクトップサイズ
本体幅わずか420mm。「置ける所」ではなく「使いたい場所」に設置できます。専用のアルミフレームデスクセットで使用すると事務用オフィスに設置して頂いても違和感のないデザインです。
AC100Vさえあればどこにでも設置可能
必要なユーティリティは
幅広いアプリケーションに対応しています。
■ 電気電子関係
BGAの浮き
電解コンデンサ
ニ次電池
■ 成形品関係
キャップの篏合
■ 植物関係
種
■ 生物品関係
ねずみの頭がい骨
オプション
- -LV2
-
µRayVision2
更に機能充実、装置制御・画像取込ソフト専用装置制御画像取込ソフト「µRayVision2」は、新たにMDI(Multiple Document Inter-face)方式を採用しています。ウィンドウ内に必要な画像を複数表示することにより、良品画像を表示したまま検査を進めて画像を見比べることや、撮影画像の計測も複数の画像に対して行い、比較評価することが可能になりました。
①複数の画像を比較評価できるMDI方式
同じ画像を複数並べて、フィルタ処理やコントラスト補正の処理前後を比べることが可能です。また、ライブ画像から更に詳細な位置決めやステージ移動も可能です。見たい場所を中心に移動する中心移動機能をはじめ、ライブ画像内の見たい方向でマウスのボタンを押し続けることで、ステージを自由に操作できます。
②コントロールパネル
撮影に必要な機能をすっきりまとめたコントロールパネル。X線出力の制御や撮影画像のコントラスト調整など、マウスのみの簡単操作で手軽に行えます。
③ステップ送り機能
ステップ送り機能とは、ステージを任意のピッチで順次移動させて撮影する機能です。開始位置とX軸Y軸それぞれの移動ピッチ、移動回数を設定するだけで、パレットに載ったすべてのサンプルを検査することができます。
④サムネイル表示
保存した画像をフォルダごとにサムネイル表示をします。保存してある画像を再度開いて計測する時や、撮影条件を元に同サンプルを撮影する時など、一覧表示されたサムネイルを見ながら画像を選択することができます。
- -LCTN/-LCTM/-LCTX
-
CTユニット 2D・3D解析ソフト
通常のX線検査装置では一方向からの投影画像しか得られませんが、CTユニットを使うと3次元画像が得られます。3次元画像の任意の面を指定すれば、その面の断層画像が得られます。
CT機能の詳細については「マイクロビューX線CTガイド」をダウンロードしてご覧ください。仕様はカタログをご覧ください。
別売品
- XDSK200
-
アルミ専用デスク
- STG002
-
拡大率調整ステージ(サイズ:120mm×120mm)
ステージの高さを上げて、試料とX線カメラの距離を近づけることができるステージです。より大きな視野で撮影することができます。
アプリケーション
分野と利用例
ダウンロード
ダウンロードできない場合の解決方法
ダウンロードできない場合、以下の方法をお試しください。
- Ctrl+F5を押下し、WEBブラウザのキャッシュをクリアして、お試しください。
- WEBブラウザを再起動のうえ再ログインして、お試しください。
- ご利用のWEBブラウザを変更して、お試しください。
- パソコンを再起動し、再度お試しください。
- 別のパソコンで、再度お試しください。
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μB2800シリーズカタログ
更新日:2022/8/16 rev06
PDF(12,737KB)
-
X線装置の基礎知識
更新日:2020/4/13 rev01
PDF(1,899KB)
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μB2800シリーズカタログ
更新日:2022/8/16 rev06
PDF(12,737KB)
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X線装置の基礎知識
更新日:2020/4/13 rev01
PDF(1,899KB)
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