PRTMシリーズ

NEW

ワイドレンジ出力
大容量直流電源

横幅490mmのスリムな19インチラックで省スペース化を実現！

電圧 80V～1500V
電流 60A～4080A
電力 30kW～120kW

最大120kWのハイパワーをスマートなワンラックで実現

PRTMシリーズは、従来品と比べて3倍以上の出力範囲をカバーするターボ機能を持ったPRTシリーズをワンラックに搭載した大容量直流電源です。出力電流の総和表示機能や万全の保護回路などを標準装備し、大電流・大電力を必要とされるお客様の研究開発を強力にサポートします。
注意：分解してPRTシリーズ単体としても使用できますが、配線、設定などはお客様側で行う必要があり、保証外となります。

ベース機種のPRTシリーズにつきましては、こちらよりご確認ください。

PRTシリーズ

特長

ターボ機能(ワイドレンジ出力): 定格出力電力内で従来比3倍の電圧/電流出力が可能

シーケンス機能: PCなしでも本機だけで各種シーケンス制御の設定・動作が可能

内部抵抗可変機能: 二次電池や太陽電池、燃料電池などを簡易的に模擬することができます。

CV/CC優先設定機能: 出力ON時の電圧・電流の立ち上がり順序を設定することでオーバーシュートの発生を抑えることができます。

電流吸込抑制機能: 出力OFF時や設定電圧を下げたときに、負荷側から電源側に流れる逆電流を少なくして、負荷の電圧降下を防ぎます。

低ノイズのスイッチング方式: 研究開発に最適

現場の省スペース化に貢献

圧倒的にコンパクトなPRTMはお客様の省スペース化へとつながります。省スペースになったことで、他の計測器なども置けるようになりスペースを有効に活用できます。

How to compact

最先端半導体デバイス: 電源内部の発熱そのものを抑えるために、高効率の半導体素子をはじめとする最新のデバイスを厳選して採用しています。これにより、高い性能をフルに発揮するために十分な冷却性能を備えることができます。

エアスルー回路ブロック技術: 回路ブロックの構成を見直し小型化するとともに、デッドスペースを極力排除して空間効率に優れたブロックの配置を徹底的に追及しました。結果として、従来は排熱のために空けておく必要があった内部の空間を最小限に抑えた高密度実装が可能となり、装置全体の高さをわずか133mmのコンパクトサイズに収めることに成功しました。

用途

電気自動車(EV)、ドローン: 電気自動車（BEV）、プラグインハイブリッド車（PHEV）、ハイブリッド車（HEV）、ドローンに使用されるインバータ、DC/DCコンバータ、車載充電器（OBC）、DCモータ、コンプレッサ、パワーリレー、ヒーター、ポンプ、ヒューズ、ハーネスなど電子部品の試験・評価

二次電池関連: リン酸鉄リチウム（LFP）イオン電池パックなどの高電圧・高出力電池パックの充放電サイクル試験

水素・アンモニア製造と燃料電池: 水素やアンモニアの電解や電解合成、触媒、電気化学試験、固体酸化物形燃料電池（SOFC）、固体酸化物形電解セル（SOEC）などの燃料電池技術の開発

パワーデバイス: SiC、GaN、IGBT、MOSFET、レーザーダイオードなどパワー半導体の半導体加工・バーンイン

太陽電池: パワーコンディショナ、ハイブリッドインバータ、接続箱などの試験・評価

科学研究など: 他にも、PRTMシリーズはさまざまなDC電源のアプリケーションに対応できるよう設計されています。

出力範囲イメージ

ターボ機能により従来の直流電源と比較して広範囲の電圧・電流出力が可能！

ラインナップ

下表以外の出力帯のモデルも承っております。お気軽にこちらからお問い合わせください。

モデル名	最大出力			お問い合わせ
モデル名	電圧	電流	電力 ^※	お問い合わせ
PRTM80V1020A30kW	80V	1020A	30kW	購入前購入後
PRTM80V1530A45kW		1530A	45kW	購入前購入後
PRTM80V2040A60kW		2040A	60kW	購入前購入後
PRTM80V2550A75kW		2550A	75kW	購入前購入後
PRTM80V3060A90kW		3060A	90kW	購入前購入後
PRTM80V3570A105kW		3570A	105kW	購入前購入後
PRTM80V4080A120kW		4080A	120kW	購入前購入後
PRTM300V300A30kW	300V	300A	30kW	購入前購入後
PRTM300V450A45kW		450A	45kW	購入前購入後
PRTM300V600A60kW		600A	60kW	購入前購入後
PRTM300V750A75kW		750A	75kW	購入前購入後
PRTM300V900A90kW		900A	90kW	購入前購入後
PRTM300V1050A105kW		1050A	105kW	購入前購入後
PRTM300V1200A120kW		1200A	120kW	購入前購入後
PRTM500V200A30kW	500V	200A	30kW	購入前購入後
PRTM500V300A45kW		300A	45kW	購入前購入後
PRTM500V400A60kW		400A	60kW	購入前購入後
PRTM500V500A75kW		500A	75kW	購入前購入後
PRTM500V600A90kW		600A	90kW	購入前購入後
PRTM500V700A105kW		700A	105kW	購入前購入後
PRTM500V800A120kW		800A	120kW	購入前購入後
PRTM850V106A30kW	850V	106A	30kW	購入前購入後
PRTM850V159A45kW		159A	45kW	購入前購入後
PRTM850V212A60kW		212A	60kW	購入前購入後
PRTM850V265A75kW		265A	75kW	購入前購入後
PRTM850V318A90kW		318A	90kW	購入前購入後
PRTM850V371A105kW		371A	105kW	購入前購入後
PRTM850V424A120kW		424A	120kW	購入前購入後
PRTM1500V60A30kW	1500V	60A	30kW	購入前購入後
PRTM1500V90A45kW		90A	45kW	購入前購入後
PRTM1500V120A60kW		120A	60kW	購入前購入後
PRTM1500V150A75kW		150A	75kW	購入前購入後
PRTM1500V180A90kW		180A	90kW	購入前購入後
PRTM1500V210A105kW		210A	105kW	購入前購入後
PRTM1500V240A120kW		240A	120kW	購入前購入後

※ 動作確認は各電源単体のみで行っています。組込後の定格出力動作確認は行っていません。

機能

フロントUSB端子を利用した2つの応用動作

データロガーやパソコンと常時接続不要！

シーケンス作成は本体からはもちろんPCから専用ソフトウェアでも可能です。専用ソフトウェアで作成したシーケンスは、USBメモリに保存し、フロントUSB端子からロード可能です。

データログ機能内臓

USBメモリを接続するだけで、最速0.1ｓ間隔で出力データをロギング可能です。また、ログデータは、専用ソフトウェア（MLV）でCSV出力可能です。

パソコンを常設できない場所でもシーケンス動作可能

専用ソフトウェア（MSS）から作成したシーケンスプログラムを、USBメモリに保存。フロントUSB端子からロードし、電源だけでシーケンス動作をさせることができます。

フロントUSB端子と標準添付ソフトウェアを利用した2つの機能

①シーケンス機能：MSS（Matsusada test Sequence Software）

シーケンスプログラムを知識がなくても簡単に作成: シーケンス作成は本体からはもちろんPCから専用ソフトウェア（MSS）でも可能です。MSSを使用することでより簡単・楽に作成していただくことができます。
作成したシーケンスは、USBメモリに保存し、フロントUSB端子から最大1,024ステップのシーケンスプログラムをロード可能です。

シーケンス機能：MSS｜PRTシリーズ｜直流安定化電源ラックマウント｜松定プレシジョン

②動作ログ表示機能：MLV（Matsusada Log Viewer）

動作ログを即グラフ化: 動作ログ表示機能：MLVの専用ソフトウェアと使用することで、ログファイルを読み込み、グラフ化することができます。

動作ログのデータ編集をスムースに: 必要な項目を選択し、CSV形式での保存もできる為、表計算ソフトなどの編集もスムースに実行できます。

大型カラータッチパネルを採用

操作性・視認性が大幅にUP

出力電圧/電流/電力や各パラメータの設定も簡単設定
複雑なシーケンスも楽々設定
従来機種ではできなかったエラー検出をお好みで自由自在に選択
設定変更ダイヤルもついているので従来通りの設定と使い分けも可能

シーケンス機能

ステップ時間やステップ振幅、ランプ、CV/CCモード、シーケンス終了設定、ステップジャンプ、ジャンプ回数などのパラメータをフロントパネル上での操作だけでプログラミングできるシーケンス機能を備えています。これにより任意の波形生成が可能になり、実験や評価、検証などの様々な用途にご利用いただけます。
専用ソフトウェアからのシーケンス作成も可能です。

CV/CC優先設定機能

CV（定電圧）優先/CC（定電流）優先モードを選択・設定できます。
ダイオード等、ある点で抵抗値が急激に変化する負荷においては、CVモードで立ち上げると電流がオーバーシュートしてしまいます。
PRTシリーズでは、CC優先モードを選択することによりオーバーシュートの発生を抑えます。
高出力レーザダイオードなど高価な負荷を破損させてしまうリスクを低減することができます。

内部抵抗可変機能（CVモード時）

内部抵抗値を任意の値に設定し、負荷電流による電圧降下を発生させます。
バッテリ、太陽電池、燃料電池を疑似することができます。
（内部抵抗値の設定範囲は0Ω～定格電圧/定格電流となります。）

内部抵抗可変機能｜PRTシリーズ｜直流安定化電源ラックマウント｜松定プレシジョン

プリセットメモリ機能

プリセットのメモリ機能が搭載されています。パワーオフ時に自動でプリセット値を保存します。
その他にも出力電圧、出力電流および出力電力の設定値をそれぞれ3つまで保存することができます。

リモート制御ソフトウェア（別売品）：DigiConシリーズ

DigiConは、LANでつながった松定プレシジョン製の直流電源をリモート制御するアプリケーション・パッケージです。複数台の電源を同時または、個別に制御できます。

PRKT、PRT/PRTM、PBR/PBRMシリーズに対応
すべての機能をリモート制御可能
「設定ソフトウェア」と「運転ソフトウェア」で構成
マルチメータやデータロガー、恒温槽との連携が可能
グラフィカルユーザーインターフェース（GUI）で簡単操作
プログラミングの知識が無くても自動検査システムの構築が可能
リアルタイムログのグラフ表示と保存が可能

マルチメータやデータロガー、恒温槽との連携が可能

マルチメータやデータロガーなどの計測器や恒温槽と連携することで、外部の状況に応じたプログラムの遷移が可能です。これにより、設定時間を待たずに計測器の終了条件を満たした時点で次のステップに遷移したり、シーケンスの途中で問題が発生しても安全にプログラムを終了することが出来ます。

簡単操作で、自動検査システムをスピーディーに構築可能

設定値のグラフ表示などグラフィカルなユーザーインターフェースで、簡単に操作が出来ます。プログラミングの知識が無くても、評価試験のプログラムや検査システムの構築が可能です。
自動車や家電、医療分野などの電子機器や電子デバイスの長期間信頼性試験など多分野・多用途でご利用いただけます。

電流吸込機能

吸込防止切替機能｜PRTシリーズ｜直流安定化電源ラックマウント｜松定プレシジョン

バッテリ、コンデンサなど容量のある負荷に電源を供給するときには本機能を使うことで、出力OFF時や設定電圧を下げたときに、負荷側から電源側に流れる逆電流を少なくして、負荷の電圧降下を防ぎます。

誤操作を防止する「2モードロック機能」

フロントパネルの操作を全てロックする「フルLOCK」とON/OFFスイッチだけ残してロックする「通常LOCK」、2つのモードから選択して設定できます。
「フルLOCK」モードでは誤操作を確実に防止したい場合に、また「通常LOCK」では誤操作は防止しつつも緊急停止はすばやくしておきたいという場合に、お客様の考える「安全」を確実にする便利な機能です。

2モードロック機能｜PRTシリーズ｜直流安定化電源ラックマウント｜松定プレシジョン

パスワード機能　新機能

2モードロック機能を解除する際に、4桁のPINコード入力が必要となる機能です。（有効・無効の選択可）

安全なアナログ入出力制御

電圧/電流/電力の外部アナログ入出力制御は、標準で電源出力とアイソレーションされています。複数の電源をコントロール/モニタする時でも、外部アナログ入出力制御はシャーシ（接地）電位なので、より安全に使用する事ができます。

外部アナログ制御

リモート出力ON/OFF制御
リモートセンシング
リモート/ローカル切替
ステータス出力
出力モニタ（電圧・電流）
出力制御（電圧・電流・電力・過電圧保護・過電流保護護・過電力保護）

残電圧検知LED

残電圧の有無の確認の目安に！: 出力状態あるいは出力OFF状態で、出力端子に電圧が残っている場合に、リアパネルのLEDが点滅します。電圧が残っているかの目安にお使い頂けます。実際に作業する前には、必ず電圧をご確認ください。

定電力制御(CP制御)機能

内部抵抗可変機能（CVモード時）｜PRTシリーズ｜直流安定化電源ラックマウント｜松定プレシジョン

定電圧制御（CVモード）と定電流制御（CCモード）に加え、定電力制御（CPモード）ができるようになりました。
CPモードを使用することで、温度に応じて抵抗値が変化するような抵抗（ヒーター）などの負荷に対して、電圧や電流のモニタリングや外部制御機器（温度調整器など）の取り付け無しで一定電力の供給が可能です。