ますます高電圧化する車載電装品の評価試験に使える
新型高圧電源 HARSシリーズ
車載電装品は主に鉛バッテリーから供給される公称電圧12Vの直流電源が主流でしたが、ドイツの試験規格LV123ではDC60V~1500Vの電圧やAC30Vrms~1000Vrmsに関する試験電圧が規定されており、高電圧で動作する機器が増えていくと予想されます。松定プレシジョンでは、長年の高電圧技術とデジタルリモート制御を融合した「新型高圧電源 HARSシリーズ」でこれらの試験をサポートします。
高電圧化するパワーデバイス・コンデンサ・抵抗などの車載電装品
近年、ハイブリッド車や電気自動車の普及に伴い、より高電圧のパワーデバイス・コンデンサ・抵抗などの車載電装品が使われるようになりました。
ドイツの自動車メーカーが制定した電装品や電子機器に対する試験規格に、LV123、LV124、LV148があります。
LV124は、従来のDC12Vについての試験電圧などが規定されています。
LV148は、マイルドハイブリッドなどで使われるDC48Vについて試験電圧等が規定されています。
LV123は、DC60Vから1500Vの電圧やAC30Vrmsから1000Vrmsに関する試験電圧などが規定されています。
これらの公称電圧で動作する機器は、より高い電圧での試験が必要となります。
LV123:高電圧変動試験にも対応
LV123 試験では、800Vを超える高電圧を必要とする高電圧変動試験もあります。HARSシリーズは1Uでも3000Vを出力できるモデルもあり、余裕をもって試験を進めることができます。
また、PCなしでもパルス・ランプ動作の設定・出力ができる機能もあるので、LV123の動作上限電圧試験や、動作下限電圧試験などの、電圧変動試験にも簡単に対応することができます
HARSシリーズの特長
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超薄型・省スペース
19インチ規格のラックマウントサイズでパネル高44mmの超薄型設計。
「小型化」と「信頼性の確保」という高圧電源にとって相反するテーマを、独自の絶縁技術によりクリアしました。 - 低リップル(0.05%p-p) 当社従来品(HAR)の1/2以下のリップル低減を実現し、ダイオード・コンデンサ・抵抗・コネクタなどの車載部品の耐圧試験や長期信頼性試験に最適。
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豊富なリモート機能
出力電圧と出力電流が制御できる他、出力ON/OFFや出力電圧・電流値のモニタ出力、ステータス出力を備えてます。
また、外部インターフェース(LAN、USB、RS-232C/RS-485)によるPC制御も可能です。他の計測器や制御装置も統合したシステムが構築でき、検査・開発のスピードアップが可能です。 - PCなしでパルス・ランプ動作の設定・出力が可能 電圧・電流値を設定してシーケンス動作を作成して出力したり、あらかじめ設定された電圧・電流値までランプ動作させる事ができます。