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技術コラム

放射線防護の三原則

  1. X線発生部との距離を大きくとる
  2. 被曝時間をできるだけ短くする
  3. X線発生部と人との間に遮蔽物を置く

1.X線発生部との距離を大きくとる(距離の二乗に反比例して減弱します)

X線は距離の二乗に反比例して減弱していきます。つまりX線が漏れている危険性、被曝の危険性があるときはすぐに離れることが重要です。ロープなどで装置周囲を囲んだり、床にシールを貼るなどして作業者以外の立入りを制限することにより、X線発生部との距離を確保して下さい。

イメージ図

2.被曝時間をできる限り短くする

放射線の測定方法:X線線量のモニターには「サーベイメータ」「ポケット線量計」などが使用されています。

サーベイメータ

測定したいポイントに検出部の先端を向け、そのポイントの放射線量を測定することができます。

サーベイメータを使用する写真

ポケット線量計

作業者のポケット(胸・腹部)に入れて使用します。個人がどれくらい放射線を受けたかいつでも見ることができます。

長方形のポケット線量計

3.X線発生部と人との間に遮蔽物を置く

X線は物質を透過していくごとに減衰していきます。減衰量は物質により異なります。同じ厚みであれば原子番号の大きい重金属が、同じ比重の物質であれば厚い方が遮蔽効果は高くなります。一般には鉛がよく使われます。

鉛製X線遮蔽板と鉛エプロンと鉛手袋

松定プレシジョンのX線装置は、「放射線防護の三原則」に基づき安全対策を充実!

低漏洩X線量

鉛で遮蔽していますので、X線作業主任者資格は必要ありません。

オートオフ機能

X線の切り忘れを防止するため、設定した時間が経過すると自動的にX線を停止します。最長60分の設定が可能です。

インターロック機能

ドアが開いた瞬間にX線を停止させます。

装置の真ん中の扉が少し開いている

緊急停止機能

緊急時に押すだけでX線とステージが停止します。

丸い赤色のボタンを押す

X線遮蔽板

X線防護用の鉛を埋め込んだ遮蔽板もご用意しています。

グレー色したX線遮蔽板