アルミ電解コンデンサ
アルミ電解コンデンサは、電気分解によって陽極にできる酸化皮膜を誘電体として使います。
陽極金属としてアルミを使っています。誘電体膜を薄くできるので、大容量コンデンサの主流を占めてきました。周波数特性や温度特性が悪く、漏れ電流、誘電体損失が大きいなど、欠点も少なくありません。
タンタルコンデンサ
陽極にタンタルを用いた電解型コンデンサです。
アルミ電解コンデンサに比べ、漏れ電流特性、周波数特性、温度特性が優れています。
電気二重層コンデンサ
有機電解液を使用し、活性炭電極表面に形成される電気二重層を誘電体とするコンデンサです。
アルミ電解コンデンサなどと比較すると、静電容量は千倍~一万倍以上大きく、充放電回数など制限がなく繰り返し長期にわたって使用可能です。
セラミックコンデンサ
セラミックを誘電体としたコンデンサで、セラミックの種類によって、低誘電率型、高誘電率型、半導体型の3つに大別されます。セラミックコンデンサには、電圧を印加していくと容量が変化するという性質があります。この特性は誘電率が大きなものほど顕著に現れます。
フィルムコンデンサ
ポリエステル、ポリプロピレンなどのフィルムを両側から電極箔ではさみ、円筒状に巻き込んだ構造になっています。無極性で、絶縁抵抗も高く、誘電損失もありません。周波数特性、温度特性がよいのも特徴です。
マイカコンデンサ
天然が生んだ最高の誘電体である、雲母(うんも)を誘電体に使っています。
絶縁抵抗、誘電正接、周波数特性、温度特性などマイカコンデンサは優れた特性を備えていますが、高価なのが欠点です。
関連コラム
関連製品
バッテリなどの二次電池やコンデンサ(キャパシタ)の、評価・試験や生産にて、松定プレシジョンの製品をご利用いただいております。