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用途・事例

リチウムイオン電池(LIB, LFP, NMC)はケースの中に正極板、負極板、セパレータなどが交互に積層されて構成されています。ケース内の異物や巻きずれによるショートなど内部不良があると火災につながる事もあるため、品質検査にX線検査装置が使用されます。

リチウムイオン電池の正極板、負極板、セパレータは薄く、X線を通しやすい有機材料が用いられる事もあるため、鮮明に観察するにはダイナミックレンジの広いX線カメラが必要です。松定プレシジョンでは卓上機・据置装置ともに濃度分解能14bitの高解像度FPDを採用しているため、電池ケース内の様子も鮮明に観察できます。
また、数十μmの細かい異物やフィルムの端面を観察するためには100倍以上拡大する必要があります。弊社の焦点サイズ最小4μmのマイクロフォーカスX線管であれば、拡大観察しても画像がボケないので不良解析にもご使用いただけます。

現場で検査するためには検査対象を複数並べやすい縦照射型X線検査装置が、試作や不良解析では横照射型X線検査装置でのCT撮影が求められることが多く、松定プレシジョンでは卓上機・据置装置においてそれぞれの照射タイプをラインナップしており、お客様のニーズに合わせて提案が可能です。また、電解コンデンサも同様の形状なので、同じようにご利用いただけます。

リチウムイオン電池(LIB)のX線検査画像|松定プレシジョン
おすすめの検査条件
焦点サイズ マイクロフォーカス
管電圧 90~130kV
倍率 等倍~100倍