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用途・事例

ジャイロトロンとは、波長の短い大電力のマイクロ波を発振する大型の電子管です。最近では、核融合発電で炉内のプラズマを加熱し核融合反応を促す用途で注目されています。

ジャイロトロンは、強力な磁場内で高速に回転する電子の運動エネルギーを元にマイクロ波を発振します。ジャイロトロンの原理は、まず電子銃に高電圧を印加し、電子ビームを生成します。この電子ビームは、磁場に沿ってらせん運動をしながら、高周波発振部(空胴共振器)に入射します。電子ビームの回転から高周波のパワーが発生し、モード変換器で高周波ビームに変換され出力されます。エネルギーを失った電子ビームは、コレクタに吸収されます。出力周波数は約 20 から 527 GHz の範囲で、マイクロ波からテラヘルツ ギャップの端までの波長をカバーします。また、一般的な出力は数百キロワットで、電子レンジ数百台分に相当します。
ジャイロトロンは、核融合のプラズマ加熱用だけでなく、他にもテラヘルツ波の発振源やイオンエンジンにも利用されています。

ジャイロトロンには、高圧電源など特殊な電源が多数使われます。松定プレシジョンでは、電子銃用高圧電源をはじめジャイロトロンで使われるさまざまな電源を製造・販売しています。

ジャイロトロンの構造と電源システム例
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